2004年1月25日午後6時20分からのNHKワールドで放送された地球に乾杯は「これぞジープニー人生〜フィリピン版"国産車"は走る〜」ということで、フィリピンの国民車であるジープニーを巡る物語でした。 番組の中には若干間違いというか言い回しを変えている個所があったような気もしますが、普段何気なく見逃している面を見られてよかったなと思います。言い回しの件ですが、例えば豆腐と表現した物、あれってタホと呼ばれるものだと思います。絹ごし豆腐に黒蜜をかけたような物で朝食としても好まれています。 顔はジープ、体はバスの乗り合い自動車、それがジープニーです。マニラっ子が好むのは派手なジープニー。賑やかなデコレーションはフィリピン名物とも言われています。手を上げればそこで止まり、乗り込む事が出来ます。降りたい場所にきたら天井を叩いてパラと言えばそこで止まって、降りる事が出来ます。 アメリカ軍が大量に置いて行ったジープを改造したのがその始まり。作る工程は1枚のアルミ板からの手作業。席のクッションの中身はやしの実の繊維。エンジンだけは日本の中古の再利用。実はほとんどがISUZU製とのこと。絵柄は依頼主のお好みしだい。車検制度がないフィリピンならではの車とも言えるかな。 アメリカのジープに日本のエンジンを載せた車体の飾りつけはスペイン風の派手な飾りです。そのベースにはスペイン300年の統治の象徴でもあるカレサと呼ばれる馬車にあるとも。 ジープニーは農村でも大活躍。人の変わりに野菜を満載したり、豚も丸々運ぶ事が出来ます。 しかし、交通渋滞や大気汚染の元凶ともされ、またジープニートライシクルというライバルも出現してジープニーの人気も陰りが見られる。そんな中、ジープニー運転手の多いカビテ州イムスではジープニーのデコレーションコンテストを開催。74台が参加して、デコレーションと日頃の整備状況、急停車やカーブのテクニックを競いあいました。 また村の収穫を祝う祭りでもジープニーが主役です。玉ねぎやニンニクなどで飾り付けをして、祭りのハイライトは荷物を積み込みから荷降ろしまでのスピード競争です。 普段ボクらはジプニーと呼んでいますが、英語のスペルはJeepneyですから、今回の発音は正しいといえば正しいですね。renya.comとしてジプニー写真館という企画ページをやっても面白いな〜と考えています。 http://www.renya.com/travel/ph.htm#vehicle
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