障害者スポーツの祭典、第10回バンクーバー2010パラリンピック冬季競技大会は2010年3月12日の開会式から3月21日の閉会式まで開催されます。アルペンスキー、クロスカントリースキー、バイアスロン、アイススレッジホッケー、車いすカーリングの5競技が行われます。スローガンは"One Inspires Many"。今回のパラリンピックのメダルの重さはオリンピックと同じとのこと。44の国や地域からの参加は冬季大会としては史上最多。日本チームとしては前回トリノ大会の金2、銀5、銅2の合わせて9つのメダルを上回る事を目指します。
メダル獲得状況
国名 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 3 | 5 | 11 |
アルペンスキーは立位、視覚障害、座位の3つのカテゴラリがある。日本は男子立位に4名、座位には7人、女子座位に3人が出場する。
大会3日目の14日に行われたアルペンスキー女子回転座位で大日方邦子選手が銅メダルを獲得。今大会日本勢初のメダルは5大会連続出場の大日方にとっては9個目のメダル。
アイススレッジホッケーは1チーム6人で対戦。日本は世界ランク4位。パラリンピックでのメダルはない。トリノ五輪は8ヶ国中5位。今回の日本の初戦の相手は世界ランク5位のチェコ。そのチェコ戦に2対1で勝利。続く韓国戦も5対0で勝利し、日本は準決勝進出を決める。予選最終の対アメリカ戦は0対6で完敗。準決勝で日本は優勝候補筆頭地元のカナダ相手に大金星。決勝進出を決め、銀メダル以上が確定。決勝戦は世界ランク1位のアメリカとの再選。残念ながら第1ピリオドと第3ピリオドに1点づつ入れられ、0対2で敗退。金メダルには届かなかった。それでも過去3大会連続で5位だった日本は大躍進の銀メダル獲得。この結果日本勢は9つ目のメダルを獲得し、前回大会の数字に並びました。3位決定戦では地元カナダがノルウェーに敗れ、メダル無しに終わる。日本代表選手15人の内8人は長野県岡谷市にあるやまびこスケートの森アイスアリーナを練習拠点とする長野サンダーバーズに所属している。
日本チーム星取り表
予選 | 予選 | 予選 | 準決勝 | 決勝 |
---|---|---|---|---|
チェコ | 韓国 | 米国 | カナダ | 米国 |
○ | ○ | ● | ○ | ● |
2-1 | 5-0 | 0-6 | 3-1 | 0-2 |
バイアスロンに日本は男子立位には3名、座位には2名、女子立位には2名、視覚障害には1名が出場する。
車いすカーリングは男女混合の4名でチームを構成。制止した車いすからキューという棒でストーンを押し出す。オリンピックでおなじみのスウィーピングはない。パラリンピックは前回トリノ大会から正式種目になった。日本は今回が初出場。チームの比田井隆さんは75歳でパラリンピック初出場。長野県御代田町が拠点の信州チェアカーリングクラブが中心になっている。日本チームは3勝6敗で予選リーグ敗退。
日本予選リーグ星取り表
イタリア | 韓国 | ドイツ | カナダ | ノルウェー | スイス | アメリカ | スウェーデン | イギリス |
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○ | ● | ● | ● | ● | ○ | ● | ○ | ● |
9-6 | 5-7 | 4-12 | 2-13 | 3-11 | 6-5 | 3-8 | 8-7 | 4-10 |